他の銀行での借り換えにメリットがない場合、借り換えの融資審査が却下になった場合で、返済が厳しくなったら利用できますが、注意が必要です。
繰り延べの手続き
まずは借入している銀行へ相談することをお勧めします。
銀行もあなたが破綻して返済できなくなる事態になることを、決して望んでいません。
できれば延滞する前に相談して、きちんと事情を説明し、今後の予測を話しましょう。
住宅ローンの繰り延べ(リスケジュール,リスケ)とは返済期間を延長することにより、毎月の返済額を減額する方法です。
場合により一定期間は金利払いのみとし、さらに返済額を減額できるケースもあります。
一般的には完済時の年齢が80歳に至るまで、返済期間の延長が可能です。
デメリットは完済時の年齢が高齢になること、返済総額が非常に大きくなることです。
繰り延べで当面の破綻を回避することにより、収支状況を改善します。
将来ゆとりができれば繰り上げ返済をすることにより、完済時の年齢を低くし、返済総額を減らすことも可能です。
もちろん繰り延べも銀行の審査を受けることになり、審査却下の可能性があります。
繰り延べ申込時に延滞がある場合は、延滞分を正常に戻すことを求められることも、よく見受けられます。
安易な住宅ローンの繰り延べはお勧めできません
一定期間持ちこたえれば経済的に回復できる目処、例えば病気・ケガが治って収入が増える、子供が成長して高額の学費がかからなくなる等がなければ、単に問題の先送りとなります。
繰り延べすることにより、返済総額が増え、完済時の年齢も上がります。
完済時の年齢が70歳以上になっても、安定的に住宅ローンが返済できるでしょうか。
繰り延べすることにより、かえって困窮することもありますので、長期的な視点で検討することが重要です。
住宅ローン返済から解放される任意売却
任意売却は、不動産を売却して住宅ローン残債務の全額を補えない場合でも、金融機関の同意を得て不動産を売却し、残債務を大きく圧縮して住宅ローン返済から解放される方法です。
安易な住宅ローンの繰り延べを選択するより、また繰り延べしても返済が困難な場合は、任意売却を検討しましょう。
ただし、任意売却を進めるには専門知識が必要です。
銀行・保証会社・債権回収会社と交渉し、ファイナンシャル・プランニングと不動産取引の知識・経験が必要になります。
これらの知識・経験を包含しているのが、任意売却を熟知した不動産コンサルティングマスターです。
信用信頼できる不動産コンサルティングマスターへ任意売却を依頼することが、最も重要です。
任意売却の詳しい説明は、ウェブサイト 《任意売却 大阪相談室》 をご参照ください。
住宅ローン返済の負担を軽くする3つの方法
住宅ローン返済の負担を軽くする方法は次の3つです。
それぞれ一長一短があります。また、金融機関との交渉もあるため自分だけで決めることができない面もあります。
十分検討が必要ですが、早めの決断が良い結果生むことになります。
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