長期・高額の住宅ローンが生活するうえで負担に感じるのは当然です。
では、どの程度負担に感じているかを購入した物件種別にまとめています。
非常に負担感がある | 少し負担感がある | 合 計 | |
分譲マンション | 12.4% | 62.2% | 74.6% |
分譲戸建て | 14.4% | 56.0% | 70.4% |
注文住宅 | 9.1% | 61.6% | 70.7% |
中古戸建 | 4.8% | 51.3% | 56.1% |
中古マンション | 7.5% | 54.3% | 61.8% |
負担感の具体的なイメージは次のとおりです。
- 非常に負担感がある(生活必需品を切りつめるほど苦しい)
- 少し負担感がある(ぜいたくはできないが、何とかやっていける)
- あまり負担感はない(ぜいたくを多少がまんしている)
- 全く負担感はない(家計にあまり影響がない)
「生活を切りつめるほど苦しい」「何とかやっていける」となると、日々負担を感じながら生活している事になります。
新しい家を買ったものの、生活にどうしても暗い影を落としていることでしょう。
しかも分譲マンション購入者では「負担感がある」という人の割合が、平成25年度は66.7%だったのが26年では74.6%と7.9%も増加しています。
住宅ローンを負担に感じている人は、世間一般に非常に大勢いて、実際に負担に耐えかね返済できなくなる人もいらっしゃいます。
皆さん決してムリな住宅ローンを組んでいるわけではありません。
この調査で、世帯年収に占める返済負担率は、分譲マンション・分譲戸建住宅・注文住宅の取得世帯は19~20%、中古戸建住宅・中古マンションは16~17%程度です。
住宅ローンを組む時の返済負担率の目安は30%前後と言われていますから、実態はそれより低いにも関わらず、いざ借りてみると負担感は大きいということです。
持家になると、固定資産税やマンション管理費、各種保険料の負担など、ローン返済以外の負担も発生します。
それでもやり繰りしながら何とか返済できている間は良いでしょう。
離婚・失業・給料減額など、突発的な事柄が発生し、収入が減る、支出が増える事態になると、たちまち貯蓄が底をつき返済できなくなる事態に陥ります。
そうならないためには、住宅ローンの借り換えや繰り延べといった普段のメンテナンスが重要です。
そして返済できない時は早めに対処することにより、裁判所の競売を避け、できるだけ負担のかからない方法で対処することが肝要です。
住宅ローンについて「負担感がある」と答えた人の割合は?~住宅市場動向調査を読み解く | 住まいの「本当」と「今」を伝える情報サイト【HOME’S PRESS】 https://t.co/LHU7Gnr2qO
— ホームローン・コンサルティング (@hl_consulting) 2016, 2月 20